離婚すれば配偶者の借金の取り立てはなくなる?

離婚によって婚姻関係を消滅させた場合、借金の返済義務について解説いたします。
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離婚すれば配偶者の借金の取り立てはなくなる?

借金の返済ができなくなってしまった際、配偶者を守るために離婚を切り出すという人はそれなりにいます。実際、そこまでして妻や夫を守ろうと考えることができるというのは美徳であるとも言えるのですが、ただ借金の取り立てが配偶者に行くことが嫌なのであれば、離婚をする必要はそもそもありません。

 

これはどうしてかというと、まず通常の借金の場合、取り立てを債務者本人以外に対して行うというのは禁止されています。これは貸金業法による規定ですから、違反した場合には罰金や懲役刑、また業務停止命令といったさまざまな罰則が待っており、事業者からすればわざわざ違反をする旨みがありません。仮に1000万円の借金があったとしても、そのために法人が罰金を支払って、数日間の業務停止に処されて、社会的な信用を著しく落とすというのは全く割に合わないでしょう。そのため通常の貸金業者などからの借金の場合、離婚をせずとも本人以外に取り立てが行くことは無いのです。

 

また配偶者が連帯保証人になっている場合も、離婚をしたくらいで連帯保証人から解放されることはありません。連帯保証人はあくまでも個人が加入するものであって、婚姻関係によって成立するものではないからです。それであれば婚姻関係を解消したからと言って連帯保証人の義務から解放されるわけが無いのですから、やはり離婚をしても旨みは無いわけです。

 

もし闇金が相手だった場合にはさらに離婚をする意味が無く、これは弁護士に相談すれば時間と費用はかかりますが間違いなく解決可能です。闇金は法律を知らない相手、法律を知っていても強硬手段に出られない相手には強く出てきますが、弁護士のように法律を知っていて、しかも裁判を起こすことも出来る人が出てきた場合にはすぐに下がるものです。

 

既に最高裁の判決で闇金からの借金は元本を含む一切において返済義務が生じないと結論付けられていることを踏まえると、闇金被害の方がむしろ簡単に、綺麗に解決できると言って良いかも知れません。

 

もし取り立て以外にも別れなくてはならない原因があるのならば、それは止むを得ないこともあるでしょう。ですが妻や夫が辛い目に遭うのが嫌で別れようとしているという人なのであれば、しっかり考えればもっと良い解決策が出てきます。解決できた後は心を入れ替えて生活すれば良いだけなのですから、安直に別れれば良いなどと考えず、自分にできることで、また相手のことを考えた上で責任を取るようにしてください。

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